幸福を呼ぶ、天然石とつばめのブレスレット
建物や駅などで、つばめの子育てに出会う季節になりましたね。
私事ですが、少し前、私にキモノのきっかけをくれた祖母が他界しました。
その葬儀が行われた斎場の、控室の窓のすぐ外で、ちょうどつばめが巣を作っていたのです。
中は直接は見えないものの、幾度となくつばめの夫婦が出入りして、熱心に巣を作るその健気で可愛らしい姿に、沈んでいた気持ちがふっと明るく、癒されるのを感じました。
彼ら独特のすうっとした飛び方や、二つに割れた尾、アクセントのように入る顎の紅色。
そのどれもが自然な美しさと可愛らしさをもっていて、あらためてつばめをブランドの象徴にさせてもらってよかったなぁと、心が温かくなりました。
ちなみにつばめボビンのつばめは、好きな鳥であるということに加え、つばめの顎の紅のように、装いや暮らしのアクセントになるようなものを作りたい、という願いを込めています。
さて、夏になると、ブレスレットを作ろうと毎年のように頭を過るのですが、なかなか着手できぬまま夏が終わり、また次の夏になると思い出し、、、というのをここ何年か繰り返していました。
それが今年は早々にイメージが頭に浮かび、さらにイメージ通りの石や材料との出会いもあったことで、試作と試用、改良を重ね、ようやくひとつの形になりました。
イベントなどでご好評をいただいている、ドロップ缶をひっくり返したように色とりどりの天然石を繋いだ「天然石とベルベットリボンのネックレス」。そこからの派生のような、不揃いな石を繋いだブレスレットです。
透明感のある、滑らかな飴玉のような天然石に、チェーンも少しデザイン性のある形のものをセレクト。
ポイントにはオーロラのような輝きの、ヴィンテージのルーサイト製のつばめさんを飛ばしました。
天然石の透明感や美しさを堪能していただきつつ、遊び心や愉しさ、可愛らしさの要素も詰め込んで。
ネックレスよりも石の数が少ないぶん、大粒で上質なものを使っています。
デザインは石に合わせ、その都度導かれるように展開していく一点もの。チェーンによっても表情はさまざまに変化します。
これまであまりブレスレットは作ってこなかったので、新たなシリーズとして、さまざまな組合せやデザインで作ってゆけたらいいな、と思っています。
不揃いな石の面白さや遊び心、整えすぎない天然石の自然な魅力なども伝わるといいな。
そして、可愛いつばめさんに愛と感謝を込めて。
先日、銭湯めぐりでたまたま訪れた都営地下鉄新宿線・西大島駅の出入口の上に巣を作っていたつばめさん。この駅には通りの向こうとこっちに出入口があるのですが、なんと両方に別の巣があってびっくり!
ブレスレットは準備が整い次第、オンラインショップに掲載予定です◎