つばめボビンのレタープレス
先週からしばらく、インキにまみれて黙々と“印刷屋さんごっこ”やってました。
アクセサリーやキモノコモノづくりと並行してつばめボビンが凝っているのが、レタープレスでの紙モノ製作。 その昔、本の仕事をしていたのですが、私が本づくりを学んでいた頃はちょうど、アナログからデジタルへの過渡期。
仕事を始めてからも、両者が混在することが多くありました。 その前から旧いものやアナログなものの魅力にとりつかれていた私は、当然のように活版印刷にも興味津々。学校ではなかなか学べませんでしたが、なにか活版印刷を活用できることはないものか…と、外注ではありますが、名刺や結婚式のインビテーションなど、できることを見つけて作っていただいては、ひとり悦に入っていました(笑)。 つばめボビンを始めたのとほとんど同じ頃、自分で刷れる活版印刷・レタープレスのことを知りました。これは絶対に面白いことができそう! と一瞬にして夢が広がり、こともあろうにアメリカのAmazonからマシンを輸入(購入)し、ひと騒ぎ(笑)。 作品をご購入くださった方はご覧になっているかと思いますが、アクセサリーの台紙やショップカード、シールなどの一部は、そんなふうにして一枚一枚手刷りで作っています。なんという壮大な自己満足(笑)! そんな紙モノを、このほど大幅にリニューアル。 実は今までは手が廻りきらず、あまり本意なかたちでできてはいなかったので、気持ちとしては、ようやく始動! という感じ。
デザインを作ること、紙を選ぶこと、版を製版所に依頼しに行くこと、そして一枚一枚ローラーでインキを付けて刷っていくこと。私には、それらすべてがどうしようもなく愉しくて。うまく刷れるまでの試行錯誤もまた、手刷りの醍醐味。
(つくづく地味な性格……!・笑) 私のレタープレスの師匠は、下町の製版所・真映社さん。 版のみならず、インキや刷り方などについてもいろいろとご教示いただき、お陰さまで昔からやってみたくて仕方がなかった活版印刷を、晴れて始めることができました。 デジタルの時代になって、仕事も昔ながらのやり方から変わりつつある現代において、こんどはデジタルを駆使して活版の魅力を面白さたっぷりに熱を込めて発信される姿勢には、胸を打たれるものがあります。 今後ともお世話になります! さて、これまで先延ばしにしていた紙モノのお尻に急に火がついたのは、とあるきっかけをいただいたことから。 つばめボビンにとっては初めてのことですが、作品をイベントに出展します! 詳細はまた、次回に!